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2020.07.31

【対談】ニューノーマル時代の「就業管理」はどう変わる?
新しい働き方と変化に対応する「リシテア/就業管理クラウドサービス」の挑戦

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新型コロナウイルス感染拡大防止をきっかけに、テレワーク(在宅勤務)が急速に普及した。従業員の働き方が日々変化していく中で、就業管理も新たな仕組みや考え方が求められている。今回は「ニューノーマルな働き方と就業管理」をテーマに、SaaSビジネスのアドバイザーとして多くの企業を支援し、時間や場所に捉われない自由な働き方を体現するパラレルマーケターの小島氏と、「リシテア/就業管理クラウドサービス」の導入を通じて中堅企業を中心に働き方改革を支援する中西が対談した。

  • 小島 英揮

    パラレルマーケター / Still Day One合同会社 代表社員

    B to BのIT分野にて30年近くマーケティングに従事。アドビシステムズなどを経て、2009年~2016年の間はAWSにてマーケティング部門のヘッドに就任。AWS在籍中に日本最大規模のクラウドコミュニティ「JAWS‐UG」を立ち上げる。2017年よりサブスクビジネスを行う国内外の複数の企業で、マーケティング / エバンジェリスト業務をパラレルに推進中。

  • 中西 真生子

    スマートライフソリューション事業部 リシテアクラウド拡販推進センタ センタ長

    通信キャリア等の大規模システム開発に携わり、UNIXサーバ、データベースやストレージなどの構成設計~運用を担当、プロジェクトマネージャーを経て、2017年からワークスタイル変革ソリューション事業のプロモーションに従事。2019年10月より、新たに発足した「リシテア/就業管理クラウドサービス」拡販チームのセンタ長として事業推進中。

緊急事態宣言を契機にテレワークの導入が加速、就業管理の対応が待ったなしの状態に

−新型コロナウイルス感染拡大防止のために、多くの企業がテレワーク(在宅勤務)を導入しました。就業管理や働き方は、どのように変わったのでしょうか?

小島:私は「変わった」というより「変化のスピードが加速した」という理解をしています。2年ほど前から政府主導でテレワークを推進してきましたので、こういう流れになるのは大体決まっていたのではないかなと。全員が同じ所に勤め、同じ時間に出社する、というのはあまり合理的じゃないと誰もがわかっていた。ただ、その変化のタイミングがずっとなかったんですよね。

中西:もともと企業側には「いつかはテレワークを導入したい」という雰囲気がありましたが、緊急事態宣言の前後で、お問い合わせいただくお客さまの切迫感が変わりました。「すぐにテレワークで利用できるサービスを紹介してください」というご要望が増えたのです。私たちは商談もオンラインで行い、できる限り早くサービス利用開始できる体制を整えました。当社自身も、3月から徐々にテレワークの利用者が増加し、最終的には9割の社員が在宅勤務を行うようになりました。営業やSEの現場で大きな混乱が起きることなく、短期間で大規模に社員がテレワークへシフトできたのは、これまで進めてきた働き方改革のベースがあったからこその成果だと考えています。業務のやり方や管理方法が変わっていく中で、現場では差し迫った問題を主体的に考えるようになったと感じています。
とりわけ、「リシテア/就業管理クラウドサービス」を提供する私たちのチームでは、クラウドサービス専任ということもあり、テレワークを前提としたビジネスにいち早く対応することができました。2020年4月に当社が提供開始したテレワークソリューションの一つとして、リモートでの商談にも積極的に対応し、テレワークの迅速な導入に貢献しています。

−ニューノーマル(新状態)な働き方において、重要なことは何でしょうか。

小島:これから世の中の変化のスピードがますます早くなるので、先駆者すなわちお手本やロールモデルが無くなっていきます。変化の緩い時代には、先人の成功事例が豊富にありました。現在は無数の選択肢の中から、自分でベストプラクティスを実践して作らないといけない時代です。現場が主体的に考えなければいけないですし、社員が働きやすくコラボレーションしやすい環境を用意できる組織が、勝ち残りやすい時代になるでしょう。

中西:その通りだと思います。ただし、社員が働きやすくコラボレーションしやすい環境を整え、新しい働き方が生まれていくとしても、コンプライアンスを遵守し、労働基準法に則って適切に就業管理を行うことは変わりません。そのためには、市場の変化やさまざまな働き方にもスピーディに対応できるクラウド型の就業管理が重要です。お客さまの問い合わせを通じて、ITインフラを自社で所有する必要はなく、法改正にも早期に対応できる、クラウド版の勤怠管理への期待の高まりを感じています。

「リシテア/就業管理クラウドサービス」の強み、提供価値とは?

―そのような状況下で、「リシテア/就業管理クラウドサービス」が発揮できる強みや提供価値はどのあたりにあると思われますか?

中西:「大企業向けの市場シェアNo.1(※)の就業管理パッケージが持っている良さを生かしたまま、クラウドのスピード感を持って市場の変化に対応し、お客さまに提供できるようにしたい」というのが原点にあります。世の中にはさまざまなクラウド版の就業管理サービスがあり、どんどんバージョンアップして機能が良くなっていくのはどれも同じです。重要なのは、社会の動きを捉え、法改正に対応した機能を備え、正しい形でバージョンアップできるか、ということ。我々はそこに強みがあると思っています。

※富士キメラ「富士マーケティング・レポート・BT:勤怠管理 / モバイル給与 / ワークフローシステム市場の現状と将来展望2016」従業員10,000人以上・勤怠管理システム市場:ベンダー別出荷金額シェア

小島:就業管理などコンプライアンスや法律に対応した業務の場合、システムを長く使い続けられることが大事です。パッケージソフトの場合、時間やリソースといった面で、アップデートの際にお客さまにもある程度の負担がかかってしまいます。一方、クラウドはベンダー側が迅速に法規制に対応できるメリットがあります。日立ソリューションズがこの分野で培った信頼や品質にプラスして、環境の変化にこれまで以上に素早く対応できるところが最大のポイントだと思います。

時間管理からパフォーマンスマネジメントへのシフトが進む

―今後はオープンコミュニティの形成が進み、ビジネスのスタイルも変化していくと予想されます。その中で、勤怠管理はどう変化していくと思われますか?

小島:働く人のパフォーマンスを高められるように、ファシリテートする仕組みに大きな伸びしろがあると思います。特に、ハイパフォーマーのマネジメントがテーマになっていくでしょう。現在は、ハイパフォーマーほど既存の人事制度や労務管理の枠に収まらず、結果的に企業を去っていく傾向にあります。ワークとライフを良い意味で「公私混同」できる人や「複業」ができる人などを、どのように企業の中に確保できるのかを考えなければいけません。優秀な社員が社外の方とオープンにコラボレーションしながら、会社に還元する仕組みがあっても良いですよね。社員を管理する指標の一つとして労働時間がありますが、今後より一層「時間」以外の「パフォーマンス」の指標が無視できなくなるでしょう。タレントマネジメントの重要性が高まり、マネジメントのポートフォリオが変わっていき、変化に対応するクラウドの価値が活きてくると思います。

―「リシテア/就業管理クラウドサービス」を通じて、これから実現していきたいことやビジョンなどを教えてください。

中西:先ほどの話にもあったように、これからはマネジメントの定義が変わっていくと思います。「時間管理」はもちろん、「パフォーマンスのマネジメント」ができるようになれば、「リシテア/就業管理クラウドサービス」の大きな強みになるはず。時代の変化やニーズをスピーディーに察知して、それに見合った価値をすぐさま提供できる、いわば「ネクストリシテア」をめざしたいですね。そのためには、日立ソリューションズが自ら率先して変化し、社会をリードしていく姿勢も大切だと思っています。

小島:今は「就業管理や組織のマネジメントとは何か」という本質が、改めて問われています。ロールモデルが無い現代なので、勇気を持って誰もやっていないことに挑戦していくことが大切です。それこそがビジョナリーであり、本当の人事の組織マネジメントではないでしょうか。日立ソリューションズのように実績と歴史のある会社でも、こんなにアジリティ高く、新しいことに挑戦しているんだと思っていただけるように、バリューを提供してもらいたいですね。

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