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Global Trends Report

家族帯同での初駐在で見えた、米国の3つの文化

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私は米国の海外子会社に出向する機会を得て2023年1月からカリフォルニアのアーバインに駐在しており、夫と息子と共に家族3人で暮らしています。米国に赴任して1年未満の私の目から見て、気がついた3つの文化についてご紹介したいと思います。

※本記事は2024年3月に掲載されたものです。
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    島田 佳余

    Hitachi Solutions America
    Director, Executive Office

    2003年に日立製作所の公共システム事業部にSEとして入社。日立ソリューションズ(旧日立ソフトウェアエンジニアリング)衛星画像事業(旧米DigitalGlobe社)に従事すべく転籍。その後、日本で海外子会社の運営支援に携わり、23年1月から現職。大先輩の言葉「世界はワクワクにみちている」を胸に日々の仕事に一歩ずつ取り組んでいる。

私は、2023年1月から米国に駐在しており、4月からは夫と息子(14歳)と共に家族3人で暮らしています。日本では、北米、欧州、APACをはじめとする日立ソリューションズの海外子会社の経営企画や運営支援、M&Aをサポートする部署に所属していました。所属部署が、海外子会社の経営・運営支援を担う各社長室(Executive Office)に出向者を出しており、私は米国の海外子会社に出向する機会を得ました。

私が暮らすカリフォルニアのアーバインは、ロサンゼルス空港から南に1時間ほど行ったところに位置し、子どもを育てるのに最適な都市の全米3位にランクイン(※)しているほど安全で教育水準の高い都市です。医療機器販売や製造業などの日系企業も進出しています。米国に赴任して1年未満の私の目から見て、気がついた3つの文化についてご紹介したいと思います。

※ https://www.cityofirvine.org/2021-2018-awards
   https://www.citybiz.co/article/422432/2023s-best-worst-places-to-raise-a-family-wallethub-study
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気候が良く過ごしやすいカリフォルニアの風景
(本文中の他3枚の写真も同様)

第一に、実物で体験することを通じた学び、学校教育です。息子は現地の中学校に通っており、通い始めて1か月後にカリフォルニア大学アーバイン校(UCI)を見学するイベントがありました。私は当初、大学の紹介を聞き、校舎を回り、カフェテリアでランチをとって帰ってくるというイベントを想像していたのですが、実際に参加してみると想像とは全く違いました。UCIはバイオ関連の研究も有名で、ホルマリン漬けされた脳を中学生が触ってみたり、ナイフで切ったりして構造を理解したのち、脳の電気信号の伝達の仕組みを利用したゲームに参加。ゲームの面白さや、強烈なホルマリンのにおい、触った感触などを語る息子のキラキラした目を見て、好奇心を刺激されるというのはこういうことなんだと実感しました。

次は、米国のエネルギーとものづくり精神。現地の方にお会いするたびに思うことは、起業家、創業者の多いことです。自分で投資会社を運営されている方や自分の技術を使った製品やサービスの創業者の方々。年齢も幅がありますが、精力的に働く姿が印象的です。自分の能力や経験を活かして社会に良いインパクトを与えたい、シンプルに稼ぎたいという前向きなエネルギーを感じます。

余談ですが、米国人は何でも自分でつくるのが好き。住宅や車、ボートの修理を自分でされる方も多いですし、たびたび招待いただくご近所のBBQでも、スモークに使う木の種類、スパイスの掛け合わせなど、見ていると奥が深いです。

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先日、知人の紹介で、アーバインにある町工場を訪ねました。コンピューターの中に入っている基盤(緑色のボード)を製造している中小企業です。工場内では、その日の生産指示が次々にディスプレーに表示され、その中に、NASAや、イーロン・マスク氏で有名なスペースエックス(SpaceX)もありました。大量生産では台湾や中国に分がありますが、高品質で小ロット、短納期な注文を支えているのは、このような米国拠点の中小企業とのこと。訪問した町工場もこの数年で複数回の買収を経験したそうで競争の目まぐるしさを感じる一方、直近では工場の拡大を検討中でビジネスは順調な様子。米国の製造業の底力のようなものを感じました。

最後は、新興国の勢い。オフィスの近くに、IrvineSpectrum Center と呼ばれるショッピングモールがあります。量り売りのおしゃれなヨーグルトやファストファッションの店と並んで、車を2台だけ展示している店舗がありました。同僚とのぞいたところ、テスラ(Tesla)のようなタッチスクリーンに、半透明のガラスルーフを持つ車体。そこは、ベトナムの電気自動車メーカー・ビンファスト(VinFast)の販売店でした。私と同僚にも販売員が熱心に試乗を勧めます。今やテスラはアメリカの製造業を代表する企業ですが、それに追随し、グローバル市場で大躍進しようとする新興国の勢いを肌で感じた次第です。

私が勤務する日立ソリューションズアメリカは、こういった米国の文化と日立ソリューションズの良さを兼ね備えた会社です。現在、世界17カ国、約3000人の社員がおり、マイクロソフト(Microsoft) のITサービスを提供しています。事業の始まりは10年前に遡ります。当時、グローバルでのITサービスの提供力を差異化ポイントの1つにしたいという思いから、企業買収の機会を模索していました。そこにちょうど、日立のグループ企業である、Hitachi Consulting からマイクロソフト事業の譲渡の話があり、当時の戦略に沿っていると判断して、譲り受けたのが始まりです。その後、地域拡大や技術力、人財の獲得などを目的として5つの企業を買収し、現在の姿まで拡大してきました。

マイクロソフトといえば、昔はパソコンOS、Officeなどのソフトウェアを提供する企業でしたが、現在は、クラウドプラットフォームを提供する企業として、AWS(Amazon Web Services)に次ぐ規模です。生成AI分野ではChatGPT を開発するOpenAI 社への大規模な投資で注目されています。当社はマイクロソフトの最先端の技術をキャッチアップしながら、お客様の業務アプリケーションと、それを支えるプラットフォームを提供しています。データ分析によってお客様の気がついていないインサイトを提供することで、次の成長を支える企業でありたいと考えています。

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先日シリコンバレーで、当社の起業家育成プログラム「スタートアップ創出制度」の挑戦者がエンジェル投資家にピッチする場に同席する機会がありました。「スタートアップ創出制度」は、 社内公募で選ばれたチームがシリコンバレーで起業方法を学びながらゼロからビジネスを立ち上げて、1年後にスタートアップ企業として独立することをめざす制度です。

彼らがまっすぐに熱意を伝える姿を見て、何とも言えない高揚感を持ちました。実は、縁あって今の上司と元上司が、このプログラムの発起人の一員でもあります。

いろいろな壁を乗り越えて新しいことにチャレンジする企業をめざす、また、このような挑戦するDNAが様々な形で日立ソリューションズの中にも育ちつつあります。次の世代に誇れるような何かを、皆様と一緒につくることができたらと思っています。

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