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インテリジェントゴルフでベストスコア更新!

グリーンまわりのシチュエーション別リスクを検証

312回表示しました

「インテリジェントゴルフでベストスコア更新!」のシリーズは今回で最終回。集大成として、グリーン近くにおけるシチュエーション別のリスクマネジメントについて深掘りします。まずはグリーン回りのリスクに順位をつけて検証し、ベストルートを探してみましょう!

※本記事は2023年11月に掲載されたものです。
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    白戸 由香

    プロゴルファー

    しろと・ゆか/青森県南津軽郡出身。日立ソフトウェアソフトボール部で活躍した後、1993年にプロゴルファーへと転向。2014年のレジェンズツアー「シブヤカップ」で初優勝。17年には「ふくやカップマダムオープン」と「シブヤカップ」を制覇し、レジェンズツアー賞金女王に輝いている。レジェンズツアー6勝。22年に行われた「JLPGAレジェンズチャンピオンシップCHOFUカップ」でも最終日最終組を回り4位に入っている。日立ソリューションズ所属。

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    山本さん

    ゴルフ歴30年(ベストスコア81)

【白戸プロ×山本さん】グリーン回りにリスクを見つけ、それらに順位をつけてみよう

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実際のヌーヴェルゴルフ倶楽部2番ホール

【白戸プロの解説】

【リスク第1位】左手前に池ポチャ

このホールで絶対に入れてはいけないのは、グリーンの左手前に広がる池です。1罰打払ってからの3打目も、ドロップする場所によっては良いライから打てるとは限らないためピンに寄せるのは難しく、ダブルボギー、トリプルボギーをたたくリスクもあります。

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【リスク第2位】右のバンカー

左の池を避け過ぎて右に大きく外し、そこから3打、4打かかるというのも、アベレージゴルファーにはありがちなミスです。右のバンカーからも、パーセーブは簡単ではありません。

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【リスク第3位】グリーン左奥

実はリスクが少ないのがこのエリア。「グリーンを攻める時は、手前から」という攻め方にとらわれ過ぎていると、落とし穴にはまることになります。このホールは手前や右サイドに比べ、左奥のエリアに広いセーフティーゾーンがあります。グリーン左奥に外す気持ちでティーショットすれば、仮にオーバーしても、寄せてワンパットのチャンスは残ります。

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池越えのパー3でパーを取る!

【1】130ヤ―ド・8Iのティーショット

ピンはグリーンの左寄り。ショートすると池に入ってしまうシチュエーションで、山本さんの第1打はやや引っかかってグリーン左奥にオーバー。

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【2】グリーン左奥へ

リスク第1位の手前の池を大きく越えて、ボールは寄せやすいフラットなエリアに止まっていました。

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【3】アプローチ

プレッシャーを感じている様子もなく、アプローチショットを放った山本さん。ボールはピンに向かって転がっていきました。

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【4】ワンパットでパーセーブ!

山本さんのアプローチはピン横1.2メートルにつき、ラインもほぼストレート。しっかり打って、見事2オン・ワンパットのパーセーブに成功しました。

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【総括対談】シリーズのまとめ

白戸プロ お疲れさまでした。4回の連載が終了したわけですが、いかがでしたか?

山本さん 今回は「グリーンまわりのシチュエーション別リスクを検証」がテーマでしたが、このところあまり考えずに漠然とゴルフをしていました。そのため、この連載で考えるゴルフの大切さや、楽しさを感じることができました。

白戸プロ 日頃意識されていないことを、今回意識していただくことに主眼を置きました。山本さんはグリーンの奥が安全なことに気づかれる視野の広さをお持ちの方ですが、まだまだ「手前が安全」という固定観念に縛られている方は多いと思います。今回使用したホールもそうでしたが、最近はグリーン回りも改造され、ショートだと池に転がり落ちてしまうケースもあります。必ずしも手前は安全ではなく、奥にも寄せやすいところがあることを、知っておいて損はないと思います。

山本さん あとはスタート前の準備の大切さも再認識しました。

白戸プロ 山本さんの場合、上半身と下半身が一緒に回ってしまう傾向があるので、スタート前のストレッチを入念にされた方が良いと思います。あと、チーピンを防ぐために朝一番のショットのティーアップを低くする工夫も有効だと思います。

山本さん そうですね。今日のラウンドを活かして、今後は1日の流れをシミュレーションしてから臨みたいと思います。

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制作協力/清流舎
取材・撮影協力/ヌーヴェルゴルフ倶楽部千葉県大網白里市金谷郷3151-1 TEL・0475-70-2001

<特集>ゴルフ界で進むSDGs

SDGsに貢献する動きを考えた時、労働生産性やダイバーシティの向上、ロボット、AIを活用した労働代替など、企業自身が存続するために取り組まねばならないことも直結してきます。そこで今回はゴルフ場で進むDXにスポットを当ててみましょう。

鹿沼CCのDX

栃木・鹿沼カントリークラブ(鹿沼CC)に導入されたのが、無人芝刈り機。スタッフがこの無人機に乗って通常の作業をすれば、機械にセットしたUSBメモリーにルートが記憶され、同じ作業を再現してくれます。
人が操作する必要がないため、深夜に作業ができるのが強み。同クラブでは2台導入しました。これまでは最終組がプレーした後から日没までに猛スピードで作業していましたが、導入後は作業速度を落とし、人や機械へ負担をかけずに無人で行うことができます。これまで行っていた作業を、別の作業に振り替えられる利点もあります。

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鹿沼CCの無人芝刈り機(写真提供:清流舎)

セブンハンドレッドクラブのDX

栃木・セブンハンドレッドクラブでは、顔認証のチェックインシステムがすでに導入されています。
フロントに2台並べられたタブレットの画面に顔を近づければ、チェックイン完了。フロントで用意されたカードホルダーを受け取り、ロッカールームに直行できます。このシステムは当初はマンション、オフィス、保育園などの入退場や受付用に提供していたサービスに、ゴルフ場向けの会員認証・検温機能を追加したことで実現したもの。
ビジター用の受付カードへの住所、名前、電話番号などの記入はもちろんなし。すでに60人が登録しています。

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フロントに設置された顔認証システム。これが2台設置され、チェックイン時の混雑解消に一役買っている。
(写真提供:セブンハンドレッドクラブ)

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