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社員たちの力を最大限に引き出して会社を前進させたい|森田 英嗣

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日立グループに勤務して40年目、日立ソリューションズでは9年にわたって要職を歴任してきた森田英嗣。この4月に新社長に就任した森田が今後にかける意気込みを語りました。森田が考える今日的なリーダーの在り方とは──。

※本記事は2025年7月に掲載されたものです。
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    森田 英嗣

    株式会社日立ソリューションズ

    代表取締役 取締役社長

    もりた・ひでじ/兵庫県宝塚市出身。大学卒業後、日立製作所に入社。エンタープライズソリューション事業部長などを経て、2016年に日立ソリューションズの執行役員となる。米国法人会長・CEO、経営戦略統括本部長などを歴任し、2025年4月に社長就任。趣味は読書で、歴史書やミステリーを愛好する。座右の銘は「人間万事塞翁が馬」。

私が日立グループの一員となってから、今年でちょうど40年目となります。その大きな節目の年に日立ソリューションズの社長を拝命しました。全く予想していなかったことなので、私自身が一番驚いています。しかし社長となったからには、ステークホルダーの皆様とともに新しい価値を創出する活動に邁進していきたいと決意を新たにしています。

日立製作所入社後、私が主に担当してきたのは製造業の情報システムでした。お客様の現場に毎日のように足を運び、お客様が求めるシステムづくりのお手伝いをしました。

日立製作所時代には、2つの大きな転機があったように思います。1つは1992年からの3年間の海外赴任、もう1つはクライアントと設立したジョイントベンチャー(JV)への出向です。

20代での海外経験は、そのおよそ25年後、日立ソリューションズの米国法人のCEOになるというキャリアにつながりました。若い頃の経験は、必ずや後の仕事人生に活かされる。今振り返ってみてそう強く感じます。一方のJVでは、パートナー企業からの提案を顧客の立場で判断するという貴重な経験を積ませていただきました。あの経験を通じて、本当の意味での顧客視点を学ぶことができました。

日立ソリューションズに転籍となったのは2016年です。私が担当したのは社会イノベーション事業という新しいビジネス分野でした。社会イノベーション事業とは、デジタル技術によってプロダクトやシステムの付加価値を高め、クライアントや社会の課題解決をめざすビジネスを意味します。日立グループでは、その取り組みが「Lumada(ルマーダ)」というソリューションに結実しました。日立ソリューションズは、そのLumadaの事業を現在も牽引し続けています。

ボトムアップの文化を大切にしていきたい

私は比較的若い頃からチームのリーダーを任される機会をいただきましたが、自分にとってのリーダーのイメージはその後大きく変化してきたと感じています。若い頃は率先垂範型で、メンバーを強力に牽引するのが優れたリーダーの姿であると考えていました。しかし今の私は、必ずしも「強いリーダー」ではありません。会社には優れたアイデアがあり、秀でた能力を持つメンバーがたくさんいます。その人たちのモチベーションを高め、意見を尊重し、力を最大限に発揮してもらうことが、会社を前進させる最良の方法である。そう私は考えています。

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幸い、日立ソリューションズにはボトムアップのカルチャーがあります。リーダーからの指示に唯々諾々と従うのではなく、自らの意見に基づいて提案を積極的に行い、会社やクライアントの未来を自分事として考える。そんな社員がとても多いのがこの会社の特長です。

私たちは上司と部下、あるいは社員間のコミュニケーションに力を入れています。経営層と社員が100人規模で参加するタウンホールミーティングでは、いつもたくさんの若い社員がファシリテーションをやりたいと自ら手を挙げます。みんなが前向きで、積極的で、真剣である。そのカルチャーをこれからも大切にしていきたいと思っています。

サステナビリティの活動はネクストステップに

私が日立ソリューションズに入って9年となりますが、直近の2年間は取締役の一人として、前社長である山本二雄を支えてきました。山本のリーダーシップによって、この会社は現在大変いい流れの中にあります。この流れに棹差(さおさ)して会社をさらに前に進めていくこと、そして、世の中における日立ソリューションズの存在感を今まで以上に高めていくこと。それが私の使命です。

私たちが企業活動のコアの一つに位置づけてきたサステナビリティの活動は、今年度から新たなフェーズを迎えます。これまで私たちは、持続的な企業活動を可能にする基盤づくりに取り組んできました。今年度からはいよいよ、その基盤の上で様々な具体的活動を実践していく段階に入ります。サステナビリティのネクストステップ、いわば日立ソリューションズの「サステナビリティ2.0元年」となるのが2025年度です。自社内にとどまらず、サステナビリティ活動の経験をソリューションという形でクライアントや社会に還元し、世の中全体の持続可能性を高めていきたい。そう私たちは考えています。

これからも協創の精神を持って、皆様とともにより良い未来を創っていく取り組みを進めていく所存です。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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