日立ソリューションズのSXプロジェクトの一環として、協創で未来を創るオープンなコミュニティ「ハロみん」がスタート。すでに、3000人以上の社外の方々との繋がりが新たに生まれています。コミュニティづくりの現場を担う4人に話を聞きました。
藤井 千絵
株式会社日立ソリューションズ
ハロみん 運営事務局
コミュニティオーナー
後藤 桃香
株式会社日立ソリューションズ
ハロみん 運営事務局
コミュニティマネージャー
石橋 奈津
株式会社日立ソリューションズ
ハロみん 運営事務局
コミュニティマネージャー
竹谷 未希人
株式会社日立ソリューションズ
ハロみん 運営事務局
コミュニティマネージャー
日立ソリューションズは今、新しい社会価値を創出する企業への変革をめざして様々な取り組みを進めています。それが、2022年にスタートしたSX(※1)プロジェクトです。ボトムアップの議論を通じて企業理念とビジョン、大切にする価値を再定義した上で、多方面の活動が本格化しています。
その1つが、「ハロみん」と呼ばれるオープンなコミュニティづくり。「サステナブルな未来は、協創でつくる」という想いを込めた日立ソリューションズのキーメッセージ「ハロー、みんなのSX。」にちなんでいます。「ハロみん」は「ハロー、みんなの〇〇」からつくった言葉で、〇〇にはみんなの思うサステナブルな社会を示す言葉が入ります。様々な社会課題に取り組むコミュニティであることを思いに込めています。
「社会価値の創出や社会課題の解決は、1社でできることではありません。また、イノベーションを起こすには、企業や組織同士のコラボレーションが大切です。そのためには、これまで以上の多くの企業や組織、変革にチャレンジする人たちと繋がる必要があります。その母集団を形成するために、ハロみんを立ち上げました」と話すのはコミュニティオーナーの藤井千絵です。
「社内外を問わず、熱意を持つ人たちや企業・組織のコラボレーションによって、ワクワクする未来を実現する。そのための場がハロみんです」(藤井)
ハロみんの活動は24年4月に始まりました。ハロみんが重視するのは4つの体験。「探索する」「繋がる」「深める」「創る」です。それぞれの体験が相互に関連し合いながら、コミュニティを成長へと導きます。まだ1年足らずの活動ですが、当社は3000人を超える社外の方々と繋がることができました。
1年目の中心テーマは「探索する」と「繋がる」です。具体的には3つの活動を推進しました。
第1に、先進技術を切り口にした「GLOBAL TREND NOW」というイベントと仲間づくりです。
「米国開催の世界最大級のテック見本市『CES2025』を視察した当社シリコンバレー拠点の社員がオンライン参加し、東京の会場に集まった皆さんに情報を伝え、双方向のコミュニケーションを行いました。他にも、世界的なカンファレンスを取り上げ同じスタイルのイベントを開催しました。勉強会で終わるのではなく、交流会も行い議論を深めています」と石橋奈津は説明します。
これらリアルイベントの参加者は1回につき数十人程度。普段はそれぞれの企業で、DXや新規ビジネスづくりなどに取り組む人たちの姿が多くみられました。この他、先端技術のオンラインイベントでは数百人規模の参加者がありました。こうした場を通じて繋がった人たちとは、その後もSlack上で情報をやり取りしています。石橋は「シリコンバレーだけでなく、他の海外拠点との連携強化も図りつつ、今後はテーマの幅を広げていきたい」と話します。
第2に、セキュリティ分野での取り組みがあります。セキュリティの人財育成に特化したイベント、生成AIのガバナンスやセキュリティ対策に着目したイベントなどを実施しました。
「いくつかのイベントをきっかけに、ITや事業創出に関わる方々と繋がることができました。加えて、若手層を意識したキャリアイベントを開催しました。当社のセキュリティ専門家も参加して技術的なことだけでなく、仕事の魅力などについても話してもらいました。当イベントでは学生の方にも参加いただきました」(後藤桃香)
第3に、企業間のコラボレーションです。「世の中の他の人たちは、どうやってコミュニティづくりを行っているのだろう」という素朴な疑問が出発点でした。
「きっかけは偶然ですが、小売や金融などのビジネスを展開する丸井グループとの接点があったことです。丸井グループはSX先進企業。その取り組みを以前、当社で紹介してもらったことがあったのです。そのご縁で、『一緒に社会価値づくりに繋がる活動をしましょう』という話がまとまりました。こうしてリアルとオンラインを組み合わせたイベントを開催し、百人規模の参加がありました」と竹谷未希人は振り返ります。
丸井グループはコミュニティづくりの活動にも積極的です。両社のコラボイベントでは互いの経験やノウハウを企画運営に活かしていく上で、多くの対話が必要でしたが、それもまた学びの1つ。今後のコミュニティづくり、あるいは企業間の繋がりを強化していく上で、様々なヒントをもらうことができました。
「丸井グループのイニシアティブ(※2)の方々とは今もよく情報交換をしています。こうした繋がりを大事に育てていきたいですね」と竹谷。全く異なる業種業態の企業同士だけに、刺激し合える場面は多いようです。
ハロみんの1年目は、「探索する」や「繋がる」を中心とした活動を行いました。2年目の25年度は、ワークショップなどを通じて「深める」と「創る」にも積極的に取り組む予定です。SXを軸に、先進技術、DEI、人的資本経営、そして当社の注力事業など様々なテーマでステークホルダーの皆様との対話を深め、協創を通じてワクワクする未来を創っていきたいと考えています。
「ハロみん」ではみんなでより気軽に、より深く繋がれるよう、無料のオンラインチャットルームをご用意しています。ぜひご参加ください。
https://www.hitachi-solutions.co.jp/cgi-bin/premium/chatroom_entry/
「ハロみん」の詳細はこちらからご覧いただけます。
https://future.hitachi-solutions.co.jp/community/