日立ソリューションズでは、毎年新たなデザインの卓上カレンダーを制作し、年末年始のご挨拶の際に、お客さまをはじめとするステークホルダーの皆さまにお渡ししています。2022年度に「SXプロジェクト」を立ち上げて以降は、デスクの上などでご活用いただくのに加え、日立ソリューションズのSX(Sustainability Transformation)への姿勢・取り組みについてお伝えするためのツールという位置づけとして、内容も変化してきました。全3回にわたってご紹介している「『SX Calendar 2025』カレンダーができるまで」。後編では、生成AIを活用したイラスト制作から完成までをご紹介します。
前編はこちら:【制作レポート】人×AIの協創?「SX Calendar 2025」とは
中編はこちら:【制作レポート】「SX Calendar 2025」の原材料はオフィスで回収した古紙!
2025年版カレンダーのコンセプトは「人とAIの協創」。そこでカレンダーデザインの中で使用するイラストを、日立ソリューションズの社員や日立ソリューションズ運営コミュニティ「ハロみん」のメンバーが想像する未来社会をもとに、AIツールを活用して生成することに。まずはみなさんに、各月の12テーマについて、2050年の未来はどんな進化をしているか?/どんな生活を叶えてほしいか自由にフォームにて回答してもらいました。
また日立ソリューションズ社内で行われたハロみんの活動について検討するワークショップにて、アイスブレイクとしてもアンケートを実施。たくさんの方にご協力いただきながら、本プロジェクトをカレンダー制作だけに閉じず、SXについての理解を深めるきっかけとしても活用しました。
年齢やライフスタイル、それぞれの興味によって想像する未来にも大きく違いが。
実際に、このような回答が集まりました!(一部抜粋)
今回イラストを生成するために使用した、Adobe Firefly。この画像生成AIに読み込ませるプロンプト(AIに特定のタスクを指示するためのテキスト)も、ChatGPT(※1)を用いて生成しました。
このような過程で生成された、12枚のイラストがこちら!
このように人とAI、それぞれの力が合わさって描かれた12枚のイラスト。みなさんに細部まで楽しんでいただくために、シンプルな差し込み型のデザインを採用しました。カード表面にイラストと暦を、裏面には、テーマになっていたSXキーワードとともに描かれた未来についての解説を記載することで、制作背景を知らない方も楽しんでいただけるようになっています。
昨年末、完成したカレンダーをステークホルダーのみなさまへお渡しした際には「いろいろなタッチのイラストがあって面白い」や「今年はまた新しい取り組みをしているんだね」といった反応をいただいたことも。改めてSXやAIについて知っていただく、また社員とお話しいただく機会になったのではないかと思います。
高橋 祐美子
日立ソリューションズ 経営企画本部 宣伝部
今回の卓上カレンダーは、新たな試みが多く、非常にチャレンジングだったと思います。弊社内で出た古紙を台紙にする、という工程や、皆さまから頂戴した声を生成AIがイラスト化する、という点など、多くの方々のご協力・ご支援のおかげで、素敵なカレンダーが完成いたしました。本カレンダーが、SXを身近に感じていただく、あるいは理解を深めていただくきっかけになれば幸いです。
岡田 宙輝
株式会社Hakuhodo DY ONE アートディレクター
AIで綺麗な素材を作るのは、もう当たり前の時代です。重要なのは、その素材を「どう扱って」「どう活かしていく」かの、アイデアです。今回はコミュニケーション設計やプロンプト生成など多くの場面で、AIを組み込みました。私が思い描いたコンセプトは、いかにして「AIにヒトのぬくもり」を与えることができるのかでした。
日立ソリューションズが取り組む「SXプロジェクト」は、持続可能な社会の実現に向けて、環境価値・社会価値・経済価値のトレードオンでの向上をめざす全社活動です。
今回のプロジェクトに留まらず、私たちはこれからも、社会や自然環境と、AIを含む最新技術と、そして社員やステークホルダーをはじめとした皆さまと、SXの実現に向けて努めてまいります。
日立ソリューションズは、持続可能な社会の実現に向けて、「プロワイズ」をはじめ、オウンドメディア「未来へのアクション」やSNS(X・Instagram「日立ソリューションズSX情報局」アカウント)など、さまざまな媒体を通じて、役立つ情報を幅広く発信しています。今後も、ステークホルダーの皆さまと協創し、デジタルトランスフォーメーション(DX)を通じたSXを促進していきます。